料理を食べて幸せを感じる、その体験をデザインするのが“料理人”。
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日記
こんばんは。
将来の料理人、瞭です…これは大学生の時に、ある授業で使った僕の自己紹介(笑)
今なら何て自分を紹介するかな。
ところで「料理人」と聞いて、どんな人、職業をイメージするだろう?
ほとんどの人が、料理を作っている姿をイメージするんじゃないかな?
それは正しいけど、僕の考える・目指す料理人像の全てではない(僕が考える料理人像を、以下“料理人”と表記)。
“料理人”は調理をすることはもちろん、
- 毎日掃除
掃除については、以前書いた二つのブログをぜひ。
これも、お客様に気持ち良く料理を召し上がって頂くため。もちろん、食器を洗うこともそう。
- 毎月、季節に合わせて器の入れ替え
日本料理に必要不可欠な季節感。
旬の食材を使うことはもちろん、その季節にあった器を。
例えばお雛さんの時期には、お内裏様とお雛様の猪口(ちょく)を使ったり。
※猪口(ちょく、ちょこ):小さな器のことで、少量の料理を盛るために使う。お酒を飲むときの「おちょこ」もこの漢字。
- 時には器を作ったり
(写真は、友達が撮ってくれた写真を使わせて頂きました、ありがとう!)
氷の器を作るためにノミを手に、彫刻の様なことも(立方体に切った透明の氷を、端を落とし中をくり抜いて器に。この夏は50個も作った、たった一瞬使うためだけに)。
将来はやりたいと思っているけど、まだ出来ていない陶器や磁器などの焼き物。
- 時には野草を摘みに
(今月、10月の八寸の写真。秋、里山に野草が咲く様子をイメージ)
料理を一層引き立たせてくれる、草花。
美しい!綺麗!と思って頂くために、季節を感じて頂くために草花を育てたり、時には摘みに行ったり…
調理以外にしていることは書ききれないほどたくさんあるし、これからしていきたいこともたくさん。
野菜も作ってみたい。
花も自分で生けたい。
(時計草、夏のお花。撮影は6月の終わり)
お軸の勉強だってね。
(鮎が飛び跳ねている。力強さを感じて、好き。夏に掛っていた)
これら全てがおもてなし。
調理をしてハイ終わりって訳ではなくて、それがどんな環境でどんな状況でお客様の口に入り、幸せを感じて帰って頂くか。
更に言うと、次お店に来て頂くところまでどう繋がるか、色んなところを「デザイン」する余地がある。
その全ての「デザイン」をするのが、“料理人”という仕事だと僕は思う。
ちょっとでも、僕が将来なりたい“料理人”の像が見えたでしょうか?
ああ、やりたいことがたくさん!
瞭
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洛中出の塾員です。今秋、お店を継承とか。是非ご案内下さい。ご実家は何処で開業中ですか、愉しみです。