若くして自分の店を持つ人に共通する、3つこと。
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日記
大学を卒業して、京都に戻ってきてから一年と半年。
色んなお店に食べに行って、沢山のことを学ばせてもらった。
その数は、優に3桁は行くと思う。
その経験から、将来はこんな料理を作りたいとか、こんなおもてなしをしたい、こんなお店にしたいというイメージを作ることが出来た。
これだけの経験をさせてもらえる環境にいることを、本当に心から感謝している。
食べに行った先のご主人と、その次の日に市場でばったりみたいなこともしばしばで、そろそろ顔がバレてきている今日このごろ(笑)
(それでもまだまだ京都には名店があって、次々に新しいお店ができていて、本当に京都の飲食業界は激戦区)
最近は、20代で自分のお店を持たれる方々も増えてきた。
修行十年、自分のお店を持つなんてもっと先という時代は、終わりを迎えたのかもしれない。
そんな、若くして自分のお店を持っておられる方々の共通点を3つ見つけたので、今日はそれについて書きたいと思う。
①結婚している、子供がいる。
必ず全員がそうとは言い切れないが、かなりの高確率で結婚しておられたり、子供さんまでいることが多い。
やはり守るべき存在がいるということは、とても大きなパワーの源になるのかもしれない。
そして、結婚をするという人生においての大きな決断ができる(がっつのある)人は、自分のお店を持つという大きな決断をすることが出来るのだろう。
もっと収入が安定してから結婚しようとか色々考えてしまう人は、独立して自分の店を持つということに関しても慎重になってしまい、若くしての独立は難しように思う。
②パートナー、右腕の存在がいる。
若くして独立だけに留まる話ではないが、優秀な、頼り甲斐のあるパートナーは必須だと思う。
特に若くしての場合は、その存在の有無が大きい。
結婚されている場合は、そのパートナーが奥さんというパターンがとても多い気がする。
料理の補助や、飲み物をお出ししたりの接客の役割を、奥さんが担っている。
人件費の問題もあるだろうし、お店が軌道に乗るまで誰かを育てるという余裕がないのかもしれない。
いずれにせよ、若いご夫婦が一所懸命に頑張っておられる姿は、とても見ていて気持ちが良いと僕は思う。
その家族経営の雰囲気に酔ってしまい、つい応援したくなる。
そんな効果もある気がする。
③並ならぬこだわりを持っている。
やはり、自分のお店を持つのには理由がある。
その一つが、現状に満足できないからではないだろうか。
もっとこんな料理を作りたい、こんなお店作りをしたいという思いがあって、その理想を実現したくなる。
理想と現実のギャップにいらいらをつのらせながら、そのいらいらを原動力に独立を果たす。
社会起業家の方の多くが、世の中の社会問題に「怒り」を感じ、起業を果たすように。
「怒り」という感情は、とても大きな原動力になりえるので、大切にしないといけないと僕は思う。
さて少し話がずれたが、やはりどこにでもある同じお店を作るのでは、自分のお店を持つ意味はないし、生き残っていけない。
何か、キラリと光る突出したものがないと。
(上から目線だけど…)若くして独立された方のお店は、とてもセンスが良いお店が多い。
店内のデザイン、置いてある小物、器などなど。
「修行中から、コツコツ買い溜めて来たんです!」という話もしばしば聞く。
蓋の上に、金平糖のような装飾が。とても清涼感があってオシャレ。
こだわりを持っているからこそ独立したくなるし、だからこそ独立した人たちのお店はこだわりが強い。
若くで独立される方の多くが、腕に自信があるからという理由以外のことが多く、それが「こだわった自分の理想とするお店が作りたいから」ではないかと思う。
今は料理のことも、器のことも、様々な美術品、建築全て、気になったらインターネットで調べることが出来る時代。
沢山の知識が、表舞台にあまり出ていなかったとしても得ることが出来る。そこでセンスも磨かれる。
自分の理想を早い時期で思い描くことが出来る。
それが、若くしての独立を可能にしているのかもしれない。
実は働き始めてすぐ、昨年の4月ぐらいからパートナー(必ずしも奥さんということではなくて)が欲しいなと思っていた。
(働いてい一ヶ月経たないぐらいのころ、早過ぎるかなw)
あるいは、僕のチームとも言えるかもしれない。
僕が選んだ人と、僕が思うお店を作り上げたいと。
その御縁を待ちつつ、将来はどんなお店を作りたいか、もっと思い描いて熟成させて行こうと思う。
瞭
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