名物料理とカウンターの醍醐味 「じき 宮ざわ」さん
こんばんは。
あまりにも筆が進まなさ過ぎて、書こうと思っていたお店が大分溜まってきてしまいました…
料理は時期に合ったものが出されるので、もうちょっとがんばりたいなと思う今日この頃です。
さて今回のお店は、京都は四条の京都大丸近くにある「じき 宮ざわ」さん。
4月に伺いました(そのため、料理の写真が今の時期とは違います)。
10席のカウンターのみのお店。
先付けは、ほたるいかと空豆、菜種に酢味噌。
やっぱり4月はほたるいかの季節。
酢味噌がなんとも綺麗な黄色をしていて、思わず綺麗と思った。
お造りには、すずきの昆布締め(糸作り)とわさびの葉、茎。上に乗っているのは、香り豊かな海苔。
二杯酢でさっぱりと頂いた。
わさびの葉も茎もぴりっと辛くて、一緒に頂くととても爽やか。
「じき 宮ざわ」さんで忘れてはならないのが、焼き胡麻豆腐。
恐らくいつ行っても、この料理は出てくるみたい。こちらのお店の名物料理。
外は焼かれてパリッと。中はふわっ、とろっとした食感。
ゴマのタレは濃厚で、その上からさらに、香ばしい胡麻がかかっている。
確かにこれは絶品だった。どうしたら、こんな食感の胡麻豆腐が作れるんだろう。
簡単には真似できない、ここに行かないと食べられない料理があるのはとても強いと思った。
そんな名物料理を、将来は自分の店でも持ちたいな。
ちなみにこの焼き胡麻豆腐は、お土産としても買うことが出来る。お取り寄せも出来るみたい。
http://www.jiki-miyazawa.com/yakigomadohu.htm
最後の御飯はつやつや。
まるでお茶事の時の御飯のように、とても綺麗な盛り付け。
釜で炊いたご飯は、時間が経つとまた違った味、風味になるのだろう。
「ぜひお代わりして下さいね」と言って出して下さった。
お代わりを想定してか、お漬物もたくさん!
こちらも、「たくさんご用意しているので、足りなかったら仰って下さい」とのこと。
そう言って出してもらえるだけで、とても嬉しくなる。
何回か、お代わりさせて頂きました!
デザートは、「せとか」というみかんと苺。
ただ果物がお皿に乗っているだけ…といえばそうなんだけど、これまでの料理はもちろん、この果物も全部カウンター前で綺麗に盛りつけられたもの。
この果物も、まるっぽの状態からナイフで綺麗に切り分けておられた。
目の前で調理しているところが見れる、それも綺麗な仕事、綺麗なナイフ裁きを見ることができるというのは、カウンターで食べる醍醐味だと思う。
そのことを、とても意識しておられるように感じた。
最後のお抹茶も、カウンター前に様々な茶碗が並べられ、棗から抹茶を入れ、お釜から湯を注ぐ。
目の前でお茶を点てる。
最近、(昔に比べたら)若いご主人が、カウンター席のみでしておられるお店が増えて、しかも人気がある。
カウンター席だからこそ、そこのご主人とお話をしながら食事ができる・目の前で仕事を見ることができるというメリットがある。
しかしそれは逆に、全ての仕事が見られるということ。
そのことを、意識して行うということを気付かされた。
食べログ:
瞭
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