I am a 料理人.
公開日:
:
最終更新日:2015/06/05
日記
大学を卒業して、働き始めてから一年以上経った。
色んな所に食べに行こうと決めて、食道楽なんて連載記事も始めて(全く書いてなくてごめんなさい…)、こつこつ飲食店に通っていたら、気付けば延べ70ほどのお店に行っていた。
一つひとつのお店で料理はもちろん、おもてなしとかを見て色んな事を学ばせて頂いた。
そのお陰で、将来どんな料理人になりたいか、どんなお店を作りたいか、どんな家庭を持ちたいか(笑)まである程度考えが固まってきた。
ぜひまた行きたいと思うお店も幾つか見つかって、そのお店はこれから少しずつ紹介していこうと思う。
さて最近、特にまた通いたいと思える素敵なお店に出会った時に、僕が料理人(の卵!?)であることを打ち明けたくなってきた。
どこか後ろめたい気がして。
そして今日、ついに初めて料理人として、あるお店を再訪した。
ご主人が20代でご自身のお店を持たれ、今年で30歳になられる方。
奥様は僕とほぼ同じ年。すでにお子さんがお二人。
僕と年の近い方が、家族でお店を切り盛りされている姿が輝かしくて、羨ましくて、微笑ましくて。
手土産を持ってお店に。
絶対に開店時間と同時に入って、今日の一番目のお客様になって打ち明けようと(お仕事をしておらえる最中だと言いづらいし)。
ところが開店10分前に行ったたのに、すでに先客が…
仕方がないので、出迎えて下さった奥様にこそっと「実は僕、料理人なんです…」と。
ちょっとびっくりされていたけど、警戒することもなく温かく迎えて下さった。
お料理を作っている最中も、話しかけてくださったり食材のことを教えて下さったり。
他のお客様が帰られて、僕だけになったら、たくさん色んなことを話して下さった。自分が修行をしていた時のこと、お店を始めた時のこと、お客様に育てていただいたこと。
「しっかり料理人であると言ってくださって、すっきりしたし、こんなご縁を頂けたのは本当に嬉しいです」と言って下さった。
以前は飲食店に行った時は、なるべく職業のことに触れられないように気を付けていた。ビクビクしながら料理を食べていた。
挨拶して訪問したのならまだしも、途中で僕が料理人だと知って警戒されないか、嫌な思いはされないかと思って。
それよりもきっと、僕は料理人として自信がなかったんだと思う。
僕の職業を誰かに紹介するなら料理人だけど、ましてや料理人の方に対して、僕は料理人ですとは言えないと。
それが、僕が料理人だと言いたい、打ち明けたいと思うようになったのは、少しは自信が出てきたのかな?
そしてそろそろ、料理人の方と知り合いたい、対等にお話がしてみたいと思っているのだと思う。
今日はひとつ、今まではとは違った世界が広がり始めた一日だった。
瞭
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