掃除が好きになりました!(掃除をすることは、愛着を持つこと)
公開日:
:
最終更新日:2014/09/15
日記
料理修行が始まって、約一カ月。
今までお皿を洗ったり拭いたり、中学生になってからは調理場に入ってお手伝いをしていたけれど、朝から晩までみっちり働くようになったのは、4月に入ってから。
料理人の一日は、掃除に始まり、掃除に終わる。
朝は祖父と一緒に市場に行くので、お店の方に朝の掃除は任せてしまっているけれど、晩はみっちり掃除をする毎日。
(今日は日曜日で市場がなかったので、朝から掃除!)
この一ヶ月間、お店の掃除をしてきて、掃除が好きになった。
なぜ掃除が好きになったのかと言うと、理由は以下の三つ。
- 綺麗なものに囲まれていると、気持ちが良いから。
- そのものに、愛着が湧くから。
- 自分と向き合えるから。
一番目の理由に関しては、その通り。
後は、僕が綺麗にした、どや!っていう自己満足もあるかも。
二つ目の理由はかなり重要だと思う。
ものを綺麗にしていると、それに愛着が湧いてくる。
特に掃除の中でも難しいのが、木の掃除、お手入れ。
木目に沿って、水加減・力加減も考えないと、木は荒れたりしてしまう。
(店のカウンター。木曽檜で、お手入れが大変… でもずっときれいにお手入れしてきたお陰で今でも白く、シミもほとんどない)
木のことを考えながら、自分の手の感覚を頼りに木を掃除するのは、大げさに言うと木と会話するかのよう。
「この木は、木目がこうだから、こっちの方向に拭かないとだめなのか」とか、一つ一つ木の習性が分かってくるごとに、愛着が湧いてくる。
この”愛着”こそが、店を思う気持ちなんじゃないかな。
掃除をする、綺麗にするということは、店に愛着を持つこと。
この愛着は、一生懸命に働こう、この店のために尽くそうという気持ちの源泉な気がする。
もしかしたら店によっては、大将になったら下の者に任せて、自分は掃除はしないという人がいるかもしれない。
でも、僕はそうなりたくないなと思う。
自分は、どれだけ上の立場になっても、掃除は続けて、店に愛着を持ち続けていたい。
誰よりも、お店のことを大切にしていきたい。
師匠の祖父は、今でも率先して洗いものをする。
その姿、見習って行きたいと思う。
まだ3つ目の理由に触れられていないけど、あまりにも長くなるので、今日はこれぐらいで。
また明日にでも、掃除の話の続きは書こうかな。
瞭
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