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自分の料理で、人を幸せにする第一歩。

公開日: : 最終更新日:2014/05/30 日記 ,

こんばんは。
日中は、ずいぶん熱くなってきましたね…今日から夏用の白衣に変えた、西岡 瞭です!

 

先日、のどぐろを一匹丸々買って、調理してみましたというブログを書いたのだけど、またまた魚を一匹買ってみた(それが先週の24日土曜日の話。ブログに書くのが遅れすぎw)。

 

本当にいつも僕のことを気に掛けて、良くして下さる市場のおばちゃんに、「りょうちゃん、安くしておいてあげるから、この中で一番良いと思う魚を自分で選んで、勉強してみ」と言って頂いたのがきっかけ。

それで買ったのが、この魚。

さて、何ていう魚でしょうか!?

IMG_9760

 

答えは、「アマダイ(甘鯛、尼鯛)」。
漢字の通りその由来は、味に甘みがあるからとか、顔がほおかぶりをした尼僧に似ているからとか。

(既に背割されていて、少し顔が変…ごめんなさい)

各地で呼び名が違うみたいだけど、京都では「ぐじ」。
京料理には欠かせない、昔から用いられている高級魚。

 

4匹いたぐじの中で、自分が最も良いと思うものを選んでみた。

結果、0.8キログラムある大物(汗)

ということで、色んな方法で一匹を食べてみることに。

 

ぐじは水気が多いので、お刺身にするにしてもとりあえず塩を振って一晩寝かす。

「一汐(ひとしお)ぐじ」なんて言葉があるほど。

初めて一人で、ひと塩してみる。

 

次の日、半身は糸作り(刺身の切り方の一つ。糸状に細く切る)に、もう半身は皮付きで唐揚げに。

更に頭や中骨は、潮汁(うしおじる)にすることにした。

余すことなく、全部頂ける!しかも、3種類も料理を練習できる!なんて素敵な。

 

それでできたのが、これ。

IMG_9781

 

ぐじの糸作り、ポン酢で。

誰にも見てもらわずに、一人でやってみたひと塩だったけど、塩加減は良い感じ!

確かに糸作りでは、身が甘く感じられた。

 

IMG_9783

ぐじの唐揚げ。

(唐揚げ、揚げるのは母親に任せましたw)

 

皮はぱりっと、美味しく頂けた!最高。

皮は、立たせるのと自然な寝かせたままとはお好みで。

(焼く時もそうだけど、揚げる時も揚げ方でどちらにでも出来る)

 

IMG_9785

ぐじの潮汁。

潮汁といえば、鯛の頭でやるのが定番(ちなみに、甘鯛は”鯛”と付いているけど、鯛の仲間ではないです。すずきの仲間)。

炊くときに取ったけれども、結構油が浮いてしまってちょっと上品さにかける!?

鯛だったら、こんなに油は出ないのだけど。

 

これも全部一人でやってみたけど、臭みもなく良い感じ。

でも、お出汁の塩加減がやっぱり難しいな。

お吸い物が、一番味が繊細で難しいと思う。

 

どれも、お酒に合って、少し飲み過ぎてしまった…(笑)

食べ終わったら、すぐに寝てしまって、あまり記憶がないw

 

IMG_9787

 

 

 

正直今まで一度も、売れる料理人になって儲けたい、ビッグになってやろうと思ったことがない。

細く、小さくても良いから身の回りの人を幸せにしたい、せめて僕の知っている人たちだけでも、僕の料理で幸せにしたいと思ってきた。

その始めとして、まずは一番近い家族を料理で幸せにしたいな。

大きなぐじだったから、全部3人前ずつ作れた。

少しでも幸せに出来たのなら嬉しいな。

 

 

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Comment

  1. kenyu より:

    日本に帰国したら瞭くんの料理食べにいきます!

    • ryo-nishioka より:

      コメントありがとうございます!

      ぜひぜひ、お待ちしております。
      お久しぶりですね…お会い出来るのが楽しみです。
      ぜひ、お越しの際はご連絡下さいませ!

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