*

料理を食べて幸せを感じる、その体験をデザインするのが“料理人”。

公開日: : 日記

こんばんは。

 

将来の料理人、瞭です…これは大学生の時に、ある授業で使った僕の自己紹介(笑)

今なら何て自分を紹介するかな。

 

ところで「料理人」と聞いて、どんな人、職業をイメージするだろう?

ほとんどの人が、料理を作っている姿をイメージするんじゃないかな?

それは正しいけど、僕の考える・目指す料理人像の全てではない(僕が考える料理人像を、以下“料理人”と表記)。

 

“料理人”は調理をすることはもちろん、

  • 毎日掃除

8338e301-c51a-4491-86a4-d35778d1a565

掃除については、以前書いた二つのブログをぜひ。

  1. 掃除が好きになりました!(掃除をすることは、愛着を持つこと)
  2. 掃除が好きになりました!(掃除を通して、自分と向き合う)

これも、お客様に気持ち良く料理を召し上がって頂くため。もちろん、食器を洗うこともそう。

 

  • 毎月、季節に合わせて器の入れ替え

s_DSC_5264_20130217_173845

日本料理に必要不可欠な季節感。

旬の食材を使うことはもちろん、その季節にあった器を。

例えばお雛さんの時期には、お内裏様とお雛様の猪口(ちょく)を使ったり。

 

※猪口(ちょく、ちょこ):小さな器のことで、少量の料理を盛るために使う。お酒を飲むときの「おちょこ」もこの漢字。
 
  •  時には器を作ったり

10552414_838346946227105_5086367745394711687_n

(写真は、友達が撮ってくれた写真を使わせて頂きました、ありがとう!)

氷の器を作るためにノミを手に、彫刻の様なことも(立方体に切った透明の氷を、端を落とし中をくり抜いて器に。この夏は50個も作った、たった一瞬使うためだけに)。

将来はやりたいと思っているけど、まだ出来ていない陶器や磁器などの焼き物。

 

  •  時には野草を摘みに

FullSizeRender (1)

(今月、10月の八寸の写真。秋、里山に野草が咲く様子をイメージ)

料理を一層引き立たせてくれる、草花。

美しい!綺麗!と思って頂くために、季節を感じて頂くために草花を育てたり、時には摘みに行ったり…

 

調理以外にしていることは書ききれないほどたくさんあるし、これからしていきたいこともたくさん。

野菜も作ってみたい。

花も自分で生けたい。

IMG_9922

(時計草、夏のお花。撮影は6月の終わり)

 

お軸の勉強だってね。

IMG_5056

(鮎が飛び跳ねている。力強さを感じて、好き。夏に掛っていた)

 

これら全てがおもてなし。

調理をしてハイ終わりって訳ではなくて、それがどんな環境でどんな状況でお客様の口に入り、幸せを感じて帰って頂くか。

更に言うと、次お店に来て頂くところまでどう繋がるか、色んなところを「デザイン」する余地がある。

その全ての「デザイン」をするのが、“料理人”という仕事だと僕は思う。

 

ちょっとでも、僕が将来なりたい“料理人”の像が見えたでしょうか?

ああ、やりたいことがたくさん!

 

 

関連記事

時には一つのことをがむしゃらに、こつコツと。

こんばんは。 最近、自分は「料理を作りたい」のではなく、「自分の料理で人を喜ばせたい」のだとい

記事を読む

僕の考える料亭は、若い人にも来て欲しい場所。

7月に入り、もう今年の半分が終わった... 梅雨まっただ中の京都は湿度が高く、蒸し暑い京都らしい夏

記事を読む

みーつけた!

「やばい、これめっちゃかわいい!」←と、思わず僕が言って買ってしまったのがこれ。 &n

記事を読む

「食材を活かす」とは、その食材を「らしい」かたちにする作業。

蕨(わらび)。 とりあえず漢字がかっこいい。 春の山菜で、2から3月にかけて器の絵付けや、お

記事を読む

ひょんなことから、「伝統」について考えてみた。

こんばんは、ご無沙汰しております。 今日、山椒の実を掃除していたら、体がぽかぽかしてきて一人で

記事を読む

秋を想う

ここのところ晴れの日が続き、日中はむしろ暑い日が続いている。 かと思いきや、朝晩の冷え込み。 皆

記事を読む

もう秋だな…そこで、秋刀魚が食べたくなりまして。

先週末は天気の良い日が続いた。 朝起きて窓の外を見てみると、見事な秋晴れ。 &n

記事を読む

大切な人たちがお店に。それだけで幸せ。またがんばれる。

かなりご無沙汰しております、西岡 瞭です。 ああ、どうしたらもっとさくっとブログを書けるのだろ

記事を読む

おもてなしがサービスになる時

昨年末、おもてなしについて書いたブログ(「おもてなし」は、誰かを思ってすること。)で、サービスとおも

記事を読む

明けましておめでとうございます!

皆さん、明けましておめでとうございます。 今年もどうぞよろしくお願いします!  

記事を読む

Comment

  1. 相模正三 より:

    洛中出の塾員です。今秋、お店を継承とか。是非ご案内下さい。ご実家は何処で開業中ですか、愉しみです。

相模正三 へ返信する コメントをキャンセル

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

「食材を活かす」とは、その食材を「らしい」かたちにする作業。

蕨(わらび)。 とりあえず漢字がかっこいい。 春の山菜で、2か

生き物をあつかう。だから趣深い。

きゅっとまん丸く、真っ白な蕾がまるで白玉のようだから白玉椿。 その見

ひな祭りのおもてなし

今日は雛祭り。 僕の大切なお雛様方をお迎えするにあたり、この方の

若くして自分の店を持つ人に共通する、3つこと。

大学を卒業して、京都に戻ってきてから一年と半年。 色んなお店に食

秋を想う

ここのところ晴れの日が続き、日中はむしろ暑い日が続いている。 かと思

→もっと見る

PAGE TOP ↑